誤解していませんか? 美白成分のこと。正しく知って効果的なアプローチを!

前回の記事では、肌にシミができる仕組みをご説明しました。

肌を守っているメラニンが何らかの理由でたくさん生成され、ターンオーバーによって剥がれ落ちずに残ってしまったものがシミの正体。

シミの予防・改善や肌のトーンアップを目指すなら、美白成分によって新しいシミの生成を予防し、ターンオーバーを整えることが必要です。

では、どんな美白化粧品を使えば良いのでしょうか?

「美白」への一番の近道とは?

その答えは…あなたの肌に合った美白化粧品を使うこと!と言うしかありません。

偉そうに当たり前のことを言って…とお怒りの声が聞こえそうですが(汗)、私も悩みに悩みぬいてランキングや分類を断念しました。

世の中には数多くの美白成分が存在し、メーカーも効果や浸透力UPのために様々な配合を考えています。成分との相性もあり人によって効果が異なるため、簡単にランキングが作れるほど単純なものではありません。

大切なのは、あなたの肌に合うかどうか。特定の成分を絶賛するランキングサイトやアフィリエイトサイトなどを見かけますが、そういった情報を鵜呑みにしないようにしましょう。

前回の記事でもお伝えしたように、肌を漂白するほどの強い成分は医者の診断なしでは使用できません。そもそも、急速に肌を白くするような恐ろしい成分は存在しません。

自分に合った美白化粧品で新しいシミができるのを予防し、肌のターンオーバー(約28日周期)を整えることで、少しずつ白くなるのが一番の近道なのです。

つまり長期戦なので、無理や背伸びも禁物!「毎晩パックする時間がない」「買いに行けない」「高くて続けられない」などの理由で挫折を繰り返すのは時間がもったいないので、使い心地・購入しやすさ・価格なども考慮に入れて選びましょう。

代表的な美白成分の効果と特徴

以下に、有名な成分をご紹介します。メーカー記載の効果・効能で大きく2つに分類しました。今使っている・これから使おうとしている美白成分がどういうものか、自分のニーズに合っているか、確認してみてください。

【メラニンの生成を抑える+メラニンを薄くする】

●ビタミンC誘導体
成分名では、リン酸アスコルビルMg、リン酸L-アスコルビルマグネシウム、アスコルビルリン酸Mg、ビタミンCリン酸Mgなどと表記されています。

●ハイドロキノン
写真の現像をしている人の手が白くなっていたことから、美白効果が発見された成分。『お肌の漂白剤』として有名ですが、肌への刺激は強いとされています。かつては医師しか処方できませんでしたが、現在は低濃度であれば化粧品にも配合できるようになっています。使用時の紫外線対策は必須。

●アルブチン
肌に吸収されるとハイドロキノンに変化する成分。ハイドロキノンよりも刺激が少なく穏やかに作用します。天然のコケモモや梨から抽出したβ-アルブチンが主流ですが、最近では江崎グリコが開発したα-アルブチン(ハイドロキノンとブドウ糖を結合したもの)の方が効果が高いと注目されています。

●エラグ酸
抗酸化作用の高いポリフェノールの一種。ハイドロキノンに似た作用があり、アルブチンと同様に肌への刺激が少ないとされています。元々はがんの発生を抑制する成分として注目されていたため、他国ではサプリメントとしても売られています。

●アスタキサンチン
トマトに含まれるリコピンなどと同じ『カロテノイド』の一種で、エビやカニなどの赤橙色の色素。抗酸化作用が強く、紫外線から肌を保護する作用も。

●4MSK
資生堂『HAKU』の成分として有名で、表示名は4-メトキシサリチル酸カリウム塩。角質を柔らかくする作用があるサリチル酸の誘導体です。メラニンの生成を阻害するだけでなく、ターンオーバーを促進してメラニンを排出する効果があるとされています。

●トラネキサム酸
アミノ酸の一種。頬に出来るシミ=肝斑への効果が認められた『トランシーノ』の主成分で、美白だけでなく肝斑や肌荒れを改善する効果も。トラネキサム酸を主成分とした処方薬『トランサミン』はトラネキサム酸の抗炎症成分に着目し、喉の痛みや口内炎に処方されています。

●L-システイン
抗酸化作用のあるアミノ酸の一種で、皮膚・髪の毛・爪などに多く存在する成分。メラニン生成を阻害する効果やビタミンCと協力して黒色メラニンを無色化する効果、ターンオーバーを正常化する効果があるとされています。

●リノール酸S
リノール酸はグレープシードオイルやオリーブオイル、味噌などの食品に含まれる成分で、必須脂肪酸のひとつ。浸透率が高く角質層に留まらないものでしたが、メラニンの基となる表皮内に留まるように開発されたものがリノール酸Sです。開発元のサンスターではリノレックSという名称を使用しています。

【メラニンの生成を抑える】

●ルシノール
ポーラ化粧品が開発した美白成分。構造はハイドロキノンに似ていますが、より刺激が少なく穏やかに作用します。

●カモミラET
花王が開発した美白成分。花王以外では『カミツレエキス』と表記されています。美白以外にも、皮膚炎への抗炎症作用や血行促進、保湿に効果があるとされています。

●コウジ酸
酒などの醸造所で、コウジ菌を扱う人の手が白く美しいことから発見された成分。発がん性があるとして認可が取り消されたこともありましたが、現在は安全性が再確認。厚生労働省にも美白成分として認可されています。

●プラセンタエキス
動物の胎盤から抽出される成分。美白以外にも、新陳代謝を活発にするなどの働きがあり、保湿やアンチエイジングのためにも注目されています。

●マグノリグナン
カネボウ化粧品が研究家発した美白成分で、ポリフェノールの一種。ブランシール、インプレスICやリサージホワイトなどの美容液に配合されています。

●ニコチン酸アミド
ナイアシンやビタミンB3という名称で栄養ドリンクや医薬品に含まれることもある成分。皮膚のセラミド合成を助けて肌のバリア機能をサポートする効果があるとされ、美白効果だけでなく血行促進やエイジングケアでも注目されています。

美白成分はそれぞれ違ったアプローチでシミを抑制しますが、ビタミンCと協力して作用するものが多いので、特定の美白成分だけでなく『ビタミンC誘導体』も配合されているものを選ぶのがおすすめです。

次回は、私が実際に使った美白成分をご紹介します。何が肌を明るくしてくれたのか、化学の知識を踏まえて真相に迫りたいと思います!

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