アーユルヴェーダで“自分の健康”を手に入れよう(8) 〜セラピストインタビュー〜

アーユルヴェーダと出会ったことで“自分の健康”を手に入れた筆者が、働く現代人の視点でアーユルヴェーダの魅力をお伝えするこの連載。

今回は、アーユルヴェーダサロン「ayus-lino」のセラピスト、田村佳都子さんのインタビューをお届けします。

サロンに通うお客様にどんな変化があった? おでこにオイルを垂らすトリートメントにはどんな効果があるのか? など、セラピストの視点で見たアーユルヴェーダの魅力について聞きました。

中年体型、SNS疲れ…現代人に多い悩みも改善

── 私はアーユルヴェーダを取り入れたことで、頭のコリや便秘、重い生理痛などが改善されました。ほかのお客様にも色々な変化があったのでは?

50代のお客様でかなりスリムになった方がいますよ。はじめは疲れやすいことに悩んで来店されたのですが、トリートメントをおこなったところ、初回の施術中だけで4回ほどトイレに向かわれました。

溜まっていた老廃物が抜け、施術後はシルエットがすっきり。脂肪で太ったと諦めていた体型が変化し、代謝が上がって疲れにくくなったと喜んでいました。

その後は体調がよくなったことを機に筋トレをはじめ、今ではきれいな体型づくりを一緒に楽しんでいます。

また20代の方で、カサカサのアトピー肌でニキビも出ているお客様がいました。

その方は常に何かに焦っていて、SNSにアップされる知人の投稿を見ては「私も何かやらないと」と習い事やセミナーに手を出すものの、続かない。

そして「私はダメなんだ」と劣等感に苛まれる……というサイクルを繰り返していました。彼女の状態はヴァータ(風)の乱れによるものですが、今の若い人にはこのタイプが多いと感じます。

アーユルヴェーダでは、ヴァータ・ピッタ・カパそれぞれの乱れによって、体や心の状態、どんな病気になるかが決まるという教えがあります。

この方の場合は頭がガチガチで心にも余裕がなかったので、「ホームケアは何もしなくていいからSNSだけは見ないように」とお伝えしました。

セルフケアでは自分の感性を知るために心の回復を大事にし、体のケアはサロンケアを中心に続けていきました。

するとドーシャバランスが調い、肌の状態も改善。さらに、本当に自分がやりたいことを見つけ海外へ。今ではSNSを見て人をうらやむことはなくなったと言っています。

おでこにオイルを垂らす「シロダーラ」とは

── アーユルヴェーダというと、おでこにオイルを垂らす「シロダーラ」をイメージする人も多いと思います。どんなものですか?

シロダーラとは、額の中心にオイルを垂らすことで潜在意識に働きかけるトリートメントです。

アーユルヴェーダでは、額の中心に神経や精神のバランスを整える「第3の目」があると言われているため、この部分にオイルを垂らします。

私たちは普段、立場や世間体などを踏まえて行動していますよね。けれどシロダーラは、そうした表層意識からもう一段階深いところにある、本来の自分を取り戻すためにおこなうものです。

── 誰でも受けられるのでしょうか?

シロダーラの目的は潜在意識の声を聞くことなので、トリートメントの際には十分に頭を鎮めなくてはいけません。しかし考えごとが止まらない人や、体調がよくない人には難しいですよね。

特にPCやスマホを頻繁に使う現代人は、頭にピッタ(火)のエネルギーがこもった状態になっています。シロダーラは温めたオイルを使うので、熱を持った頭に垂らすと、余計にピッタが増えてしまう可能性もあります。

もちろん最初からシロダーラをやって効果が得られる人もいますが、まずは全身をオイルでマッサージする「アビヤンガ」でケアしていき、心身がほぐれてリラックスした時に受けるのがおすすめです。

── シロダーラの効果はどんな風にあらわれるのですか?

シロダーラは「深い眠りに誘う」と謳われることが多く、実際にオイルを垂らした瞬間に眠ってしまう方がいます。しかし、トリートメントを受けたらすぐに潜在意識の声が聞こえるようになるというわけではありません。

シロダーラの後は、強い日差しを浴びない、騒音の中に行かないなど、目・脳に刺激を与えないように過ごしていただきます。

そうしているうちに潜在意識まで下りていった時のことが顕在意識に上がってきて、ふとした瞬間に心の声に気づくことができる、とアーユルヴェーダの先生に教えてもらいました。

思考の毒が出て行った後に、代わりに深いところから真の感情が湧き上がってくるということです。

── アーユルヴェーダは、体だけでなく、心や思考に向けたトリートメントも多いんですね。

アーユルヴェーダは歴史が長く、知識が幅広いので、食事の面からも生活習慣の面からも、人との接し方の面からもケアできるんです。

私自身も会社員として過ごしていた時期がありましたが、その時に感じたのは、体の疲れによって心が蝕まれることもあれば、心が疲れて体が動かなくなることもあるということ。

アーユルヴェーダは、心身の両方をケアできるところが魅力だと思っています。

食事に気を使ったり早寝をしたり、忙しい人がさらに何かを「足す」のは難しいと思うんです。サロンに来たらベッドで寝ているだけでいいので、そこで元気を取り戻して、やりたいことにパワーを注いでほしいです。

***

インタビュー中に伺った、「心身の両方をケアできる」という言葉が印象的でした。

はっきりと不調を感じている人はもちろん、うまく言えないけれど調子が悪いという人も、アーユルヴェーダなら改善法が見つかるのではないでしょうか。

次回はインタビューの後編をお届け。「アーユルヴェーダのことをもっと詳しく知りたい」という方のために、本場インドやスリランカでの施術の様子や、今すぐできる簡単ケア法などを教えていただきます!

田村佳都子さん
プロフィール

アーユルヴェーダサロンayus-lino(アユスリノ)代表、アーユルヴェーダセラピスト。2008年にアーユルヴェーダを学び、アーユルヴェーダ専門店で毎日、施術に明け暮れる日々を過ごした後、医療業界に転職。日本初上陸のアーユルヴェーダ オーガニック化粧品 LAKSHMIの日本導入を期に美容業界に戻り、ayus-linoを開店。アーユルヴェーダの叡智を元に、体からの気づきを改善し、心身ともにバランスよく、お客様が健康で幸せに生きていくケアを行っている。

アーユルヴェーダ
プライベートサロン
ayus-lino(アユスリノ)

HP  http://ayus-lino.link/
Facebook  https://www.facebook.com/ayus.lino/
東京都港区南青山5丁目11-17 青山KI TERRACE 102
半蔵門線・銀座線・千代田線「表参道」 B3出口から徒歩5分

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